シイタケの島

ある日、なんにもない島で。
〜 Chapter3 〜
西の海に太陽が隠れ、星が頭上をつつみ、
そしてまた、東の空が太陽と出会う。
そんなことをなんど繰り返したでしょうか。

シイタケたちはあいかわらず男に無関心でしたが、
なかに一匹だけ、他よりちょっぴり好奇心旺盛なシイタケがいました。
そのシイタケはあきることなく、男について回り、
男もやがて、言葉も通じないそのシイタケの姿を、
ついつい探してしまうようになりました。

「いつもきみはそこにいるね」
「・・・・」
「なにか用かい?」
「・・・・」
「なにか欲しいのかい?」
「・・・・」
「残念ながら、ボクにはなにもありゃしないがね。ごめんな」
「・・・・」
「でも、もしよかったら、キミさえよければだよ、
 これからもそこにいてくれないかな?」
「・・・・」
「わかりゃしないよね、ボクのコトバなんて」
「・・・・」
「いいんだよ、気にしなくって。これはボクのひとりごとさ」
「・・・・」

シイタケは、小さな黒い目で、ただただ男の顔を見つめるばかり。
でも、次の日も、次の次の日も、そのまた次の日も、
男のそばに寄り添うようにいるのでした。


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