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やがて、島には長い年月が流れました。
今日も男は浜辺に座り、いつものように沈みゆく夕陽を眺めていました。
その髪はすっかり白くなり、顔には深いしわが刻まれています。
日に焼けた腕にもかつてのたくましさはなく、腰もずいぶん曲がっているようです。
彼のそばには、やはりいつものように、
あのシイタケが寄り添っていました。
すっかり夕陽も沈み、あたりに夜が訪れるころ。
浜辺に横たわった男は、そばにいるいきものたちに話しかけるともなく、
夜空に向かってつぶやきました。
「ここに流れ着いて、もうどのくらいたつのだろう。
それももう、今となっては」
そして指先にまとわりつくいきものを、優しくみつめました。
「どうやら、そろそろサヨナラが近いようだ。君たちとは言葉も
交わしたことがなかったが…。一緒にいられてよかったよ」
そして、男は静かに目を閉じたのです。 |